シリーズ第8話
琵琶湖帆遊人達   「マリーナ雄琴会発足!」

                      自称 潮風少年

我艇がここM雄琴にやって来たのは2年前。ご存知のようにここは3杯のサンイチがある。
すなわち、《mugen》《MORE&MORE2》、そして《湖族の末裔》である。
3杯とも同型・同じ位の船齢・同じ年頃?のメンバーとなればいやが上にも対抗意識が刺激されて。

其月其日其レースの日。

「今日は誰が舵を引いとる!」
「今日は○○さんですわ〜」
「ウ〜ン○○さんか。あの人なら今日のレースはもろたようなもんやな」
「もう一杯は?」
「○○さんです。」
「○○さんか〜、あの人は精神的にムラがあるからなあ」壷にはまったら恐いけど・・・」
我が艇のデッキでその日の他艇の動向分析に余念がない。 

他艇でも同じ様な会話が交されているのだろうか。 
私はさっきから(ボトムの傷、水ペーパーで、もう2〜3回磨いた方が良ったかなあ〜)なんて気にしている。
「スピンポールもスライダー滑り悪かったやろ。大丈夫?」
「スピン一回揚げとくか?」
「ちゃんとタタメテいるか?・・・エー時間無い」と言う間にも、にわかに風が上がってきた。
「前、NO2に換えるか?」
「風おちるみたい?このまま行くか。あのセイルちょっと古いしなぁ」雁航するサンイチを眺めていたクルーが
「あの船もうビール飲んでるでぇ〜」
「もう3本目やでぇ」
「呑んだ方が成績良いから飲んでいるんやで!」
「そんなん言い訳けヤン」。 
風上を航く船から大きな話し声が
「M艇のママ、大きな声で笑ろうてはるでぇ」
「何がほんまに面白く楽しいのかなあ。勝ったらハーバーで賑やかなこっちゃ」レース後に、
遅れて帰港した湖族の末裔はママの楽しい声を聞く。 
もう一杯は、景気良く乾杯している。

「今日はギャフンと絶対言わせたる」と、クルーの一人が叫んだ。皆んな唇に力が・・。

レースの展開に甘い予想は似合わない。
特に琵琶湖の風は気まぐれだ。プロット通りにレースが運んだためしがない。 ずかな油断が屈辱の日に・・・。

★     閑話休題

同じ船が3杯あるとどういう事になるかな?
2番は許せるけど、3番は許せんわなぁ。
勿論、1番がベストやけど。 3番は許せんはな。
勿論、一番がベストやけど、一番願いに徹すると、3番になってしまう事がある。
しかし、絶対に3番にだけはなりたくない。

う〜難しい。どうすりゃ良いんだ。頭の中はいつものことながらメリーゴーランド。
楽しいはずのセイリングがいつしかトラウマに・・・。

1番「天才」・2番「普通」・3番「へた」。特に3番には忌わしい「へた」の烙印が。。。

ひとたびこの世に生を受けてヨットに出会い、ヨットレースを無上の歓びとする我らヨットマンに取って
「へた」の蔑称だけは、自分の生き方に背く。
あってはならないネプチューンへの冒涜(冒?)である。

話が自コース(航路)をはずれた。タックの要あり。

どっちにしろ、せっかくの休日、楽しく過ごそう! 

千の風に乗って!万の波に乗って!快い汗を掻き、どなりあって我らの合言葉「おいしいビールを飲もう!」

★近江舞子に新居を構えた《MORE&MORE2》の河○邸で第一回M雄琴31会発足会議が開かれた。

・以下、議決事項

 M雄琴31会役員

 名誉会長 萬○寛○ 《mugen》

 暫定会長 田○三○ 《湖族の末裔》

 次期会長 西○昌○ 《MORE&MORE2》

●規約第1条第1項

いかなる理由があろうとも現艇Y−31Sを乗り換えてはならない。

●罰則

 上記違反した場合、一席設けて陳謝、釈明しなければならない。

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琵琶湖・湖族の末裔 ♪♪


シリーズ第七話
「湖族の末裔の琵琶湖日記!!」

琵琶湖日記!!
10月31日(日)M雄琴のモアモアの辻井さん主催で盲人の為のボランティアセイリング体験が開かれた。
前日までの雨も上がり、当日は絶好のセイリング日和。モア・チビモア・トレーサー・ムゲン・クールボーイ・湖族の末裔の6艇と西川先生のモーターボート。10時半から30名の参加者が6艇に分乗。微風の中、琵琶湖大橋へのセイリングを楽しんだ。

 中には、少し見える人もいるが、皆さんには、YACHTのセイリングがどんな風に映っているのでしょうか?。  風を感じられるのは、我々より敏感なのでは、ないでしょうか?・・と私は思いました。 往年の映画 座頭市の勝新の名セリフ[目開きは、不自由だな〜]を思い出す。 そんな時は、より風を感じることの出来るあの人達の方がヨット乗りとして適しているのではないかとさえ思ってしまうのです。

 12時過ぎに全艇無事帰港。みなさん満足そうな顔。ともすれば、運動不足しがちな方々も琵琶湖のやさしい自然に触れ、きっと心と身体が和んだからだと思いました。
 それを待ち構えていた辻井シェフの腕によりをかけた料理の数々!大きなステーキ・焼き鳥・餃子・天婦羅・海鮮鍋・鮭のチャンチャン風 など質量ともに充分で皆さん大満足。
お酒が廻ると アコーデオンとギターの演奏・唄・ヨットマンとの交歓・・・・。秋の柔らかな、日差しの中で楽しいひととき。

 良い事をすると心が軽くなる。(年末の大掃除も掃除をした人達だけが、満足感を味わえる。)酒も美味し。やさしい風が髪をわずかにゆすってクールにさざ波を作ってる。 沖をすべってゆく白いヨットマンが映画のひとこまのようにカゲロウにゆられている。
 デッキの上には、若き日のボク達が見えたような。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


琵琶湖・湖族の末裔


シリーズ第六話
「9月12日(日)今日は、オリンピックレガッタの日です。」

マリーナ9時集合だったが、1号線の上り線、東山トンネルの下りで渋滞している。ゲッ・ウッソ・・行楽日和の渋滞?いやいや中央分離帯に乗り上げている車1台、そうです事故だったのです。あぶないあぶない。気を付けよう。その後スイスイとマリーナまで。
今日のメンバーは、WAKEちゃん,MIBUちゃん,TAKEちゃんIDAちゃんと私の5名です。
おーはっちゃんは、半年出張です。(ToT)/~~~
コースは、琵琶湖大橋スタートのソーセージコースの2本です。9時45分出航しスタート地点の琵琶湖大橋北へ、着いてからしばらくするとMIBUさんが、燃料ないぞ?えっ?ほんまや燃料計が、おかしいな?この前満タンにしてそんなに機走してないと思うねんけど・・(以前も燃料計のトラブルが、有ったが、しばらくして復帰したのでOKと判断したが・・・)
とりあえず、大事を取って帆走エコ計画に切り替えてスタート周辺を流す。第1レースのスタート時間が、近づくにつれ風が、微風に・・・おまけにスタート延期旗が、揚がる。上マークの


設置位置検討か・・上マークは、西よりに設置でスタート6分前・・・しまった!
スタートラインが、遠い・・・おまけにアウターマーカーより、いそいで機走でベスト位置にもって行きたかったが、エコ帆走モードです。本部艇、周辺は多く、いつものアプローチポジションは、断念!
しかもやっとこさ入ったところ風上艇の容赦しないブランケットエリア&乱流!
このままでは、クリアエアーの確保は、絶望的!クリアエアーは、ともかく、少しの風を求め、中間エリアへ、なんとか艇速を確保したが、スタート1分後の事であった。スタボーで走りタックを考えたが、ポート艇の動きを見ると上りが、悪そうだったのでしばらくこのまま行くことに数回タックを繰り返すが、グングン上れたり、ヘッダーになったりバリエーション豊富で今日の風は、謎!謎!悩む!

やっとこさ上マーククリアし第2レグへスピン展開アビームラインで一度上りぎみで走り下マークへ向かう下マークに近づくと本部艇から第3レグ上マークの位置変更の

合図が、有る。「下マークから風上90度に変更」今日は、風向が定まらず機転を利かしての変更です。このままスピンダウンで第3レグへこのレグは、安定した良い風吹いている。時折ブローも入るし早い展開になりそう、途中上から第4レグに入った”MIYAKO” が、我々の針路にそしてミヤコが避航してくれ我々は、そのままやり過ごすつもりが、時折のブローが入り艇はあろう事かなんとミヤコのほうへ・・WAKEちゃんオーバーパワーと叫ぶもむなしくWAKEちゃんバウでスピンポールのセット・・・
なんとかトラベラーを下へ落としヘルム回復ミヤコさんごめんなさ〜いと手を上げる。m(__)mそして最終レイラインでタックし上マーク回航スピン展開で最終レグこのままゴールを目指す。ゴールラインの長さを2艇身位で引いている。これ位短いと確認しやすいやろな・・・と我々が本部艇運営した時の苦い思い出がよみがえる。(苦笑)
そのまま第1レースゴール!着順21位!修正31位でした。

そして第2レースまでランチタイムです。私のランチは、JR雄琴駅付近にある今度合併するらしいコンビ二で買ったのですが、今日は、おにぎりも売り切れ!
いつも売り切れが、多いんやな〜この店儲かってるやろな〜(笑)
結局プチ弁当を買ったため腹五分目というところでしょうか、そんな時にMIBUさんが、おいおい何処行くねんと、気が付けば私のもつティラーが、スタングリルから最高の美味そうな香りを放つ”Zauber”の風下に移動していたのでした。う〜うまそ〜(笑)

さあ第2レースです。またまた風向が、変わり東方面に上マークです。


風も良い感じに安定している。スタートラインは、我々には、ちょっと苦戦しそうな長さの中、下艇の”ひょっとこ”のプッシュを警戒しながら数秒遅れてなんとかスタートした, 風はやはり安定している。
数回タックして上マークへ向かう、”こびっち”のスピン展開は、早いですね。
成績が、示すとうり流石です。我々は、上マーク回航後ジブファーラーのハリヤード絡みを防止する為ジャイブしてスピン展開する。
この時間がもったいないねんな〜マストヘッドリグファーラーの取り扱いは、シビアです。
第2レグ下マークへ速度8ノット強で向かう!速度キープで下マーククリアし

第3レグから最終レグへ、数回ジャイブした物の大きなミスも無くこのままゴール!
またまた着順21位修正31位第1,2レースとも70ポイント獲得するもシリーズが15位に目標上位入賞が危ぶまれる展開!ここでがんばろう三唱”がんばろう!ガンバロウ!頑張ろう!”(^_^;)
ゴールしそのまま”エコ計画は、継続し帆走でマリーナに向かうキャビンに降りて燃料計に目をやると半分のところまでゲージは、上がっており、やっぱり計器の誤作動と判明!でも少しは、環境対策に貢献出来たかな・・
ISO 14001申告(ハハハ・)


琵琶湖・Cool Boy's


シリーズ第五話
[琵琶湖のYACHTマン男性! 私(湖族の末裔所属、独身者です。)の知る仲間たち!!]

@ LWYCの僚友艇のヒロセさんは、話題が豊富、楽しく、女性には優しい??
男には冷たいと云う噂も聞きますが。。。
(でも、女性の年齢幅は広い。)会社でも良く喋るそうです。
ベラノ艇に乗っていたギャルに聞く限りでは、上司としての指示か?
独り言か?ワカランそうですが。
A 雄琴軍団とも仲良しです。 ユルギさんは、いつも奥様と一緒。
これを優しいと云わず何と云うのか?
(他の女性には興味無い風を装っているのかナ?)
いつも楽しくお会いした時は、ルンルン♭です。
B 同じく雄琴軍団のツジイさんは、私にだけではなく、若く美しい娘には特に優しい
(本人はビョウドウに接しているつもりらしいが、、、)
昨年の忘年会でダンスを踊った仲です。ルンルンルン♭です
C ニシカワせんせいは、お医者さんらしくなく、威張ってもいない。
YACHT乗りは同じ格とお教え下さいました。ルンルンルンルン♭です
D カワムラくんは、6月27日に、ご結婚。いつもイヤな顔一つせずに、
仲間達に奉しをしてくます。BSCA仲間が幸せになられる事は感激!!
次回は、我が艇のご紹介を乞うご期待。

琵琶湖・湖族の末裔


シリーズ第四話
[琵琶湖のYACHTマン男性! 優しすぎるやないの!]

3月其日:琵琶湖其協会主催の年明けレ−スである。今年のレ−ス運を占う…と言っても良い大事なレ−スである。
当然、私もチャラチャラした中年男(サブロ−さん曰く)との〈ただれた〉(ただれてみた〜い!)デ−トを断って春まだ来の西近江路をサザンの曲をなぞるように
ハンドルを切っていた(絵になるやろ!)
昨年は、そぞう冷たい雨が降ってきて、すみ絵の琵琶湖。最後のレ−スをキャンセル。
「あ〜冷た。もう止めよ!ハ−バ−へ帰るゾ」「こんなん、ワシのロマンに合わん」
あの人の一言で私達の艇はLWYCへ、GOHOME。
クラブハウスで鍋を囲んでしまった。私は内心「雨ぐらい何じゃ。なんじゃくな奴っちやな−」と叫んでいたが声にならなかった。他の仲間は何と思っていたのだろう?その事には皆んな口を閉ざしてリタイヤした事を何にも言わない。
女の私が「もっと行かんかい。」と思っているのだから…。兼好法師曰く「おぼしきこと.言わぬは腹ふくるるわざ」とおっしゃっているではないか。近頃の男達の羊ぶりはど−だ。情けない(トホホ)。ウインドをたしなんでいた私がヨットにのめり込んだのは、そんなヤワな男との出逢いを期待したわけじゃない。
クールでスマート、そして強靭なあの身体を持ったナカタのような。。。甘くとろけるような笑顔とたくましいナイスバディのベッカム様の(ビクトリアもヨー辛抱しとんな)ような男おらんのかい!独遍で言わせてもらえば、私は絶対HANSHINの下柳が私の好みなんやけど、何でって?あのヌーボーとした所が良い。可愛い。♡♡(異論あるやろけど!)
BSCA春一番レースの結果だけを言えば、第1マアマア。第2私ヘルムで2着(ヤッホ〜)第3リコール。第4ダメ。第5リコール。私のヘルム時が一番良かった。私は並み居る男達を押さえて逞しさを身に付けてしまった。(アテネへは女性の方が多いって言うし)

琵琶湖・湖族の末裔


シリーズ第三話
[スカ−ト入れて]

女性の御み足覆うあの優雅な スカ−ト 、男性にしてみれば永遠の恋人と言っても良いぐらいの憧れを抱くシュルエット=スカ−ト。そのスカ−トを「入れろ」とか「ひっかかっている」とか白昼の湖上でむくっけき男どもが叫んでいる…。それでいいのか?恥ずかしくないのか!…と私は言いたい。
昨今、YACHTで「スカ−ト入れて」とか「引っ張って」とか、はたまた「スカ−トがめくれている」・・とか日常的に怒鳴っている。(僕はタイトのミニが好き)
いつ頃からジブのフットがスタンションに引っ掛かることを そう 言うようになったのか。。。
ボクの記憶が正しければ25〜35年前、ボクが言い出した!!と断言させて頂く。ジブのフットがスタンションに引っ掛かっているのをクル−に直させる時は、ボクがクル−に「そのスカ−ト入れて」と言ったら、クル−が聞き返さず即反応してくれた。そんな覚えがあります。 確かに「ジブのフットがスタンションに引っ掛かるのを直してくれ」…なんて言っていたらレ−スで置いてけぼりを喰ってしまうでしょう。それからボクの船の皆もその言葉が気に入ったのか自然と使い出し、いつしか我艇の慣用句となりました。
たまに他の艇に乗った時も「スカ−ト入れて」と言うと自然に反応してくれます。「あれ、他艇でも前からそう言ってたんか…?」と気になりながら何とも思わず過ごして来たが。。。
先日、[ベラノ]さんのレポ−トを見て急に気になりだした。[他の船でも使っているぞ、ひょっとしたら、日本中使っているかも知れんぞ。]だって【ベラノ】廣瀬さんは、ヨット約25年と聞くし、その艇でも【スカ−ト入れて】を使っているゾ。(シ−トを引け)(メイン出し)など堂々とした市民権を持つヨット用語に肩を並べ鎮座しているのではないか。
日章旗に誓っていうが、この言葉は、舵誌からの導入ではなく、他艇の受け売りでもない。
スカ−ト入れては、琵琶湖で生まれた言葉なのです。。。。 (そんなに威張ってもしょうがないけど)
35年以上前、あなたの艇でこの言葉(スカ−ト入れて)を使われていました?(モア&モアの河村君は、生まれていなかったか。萬木さんは、勿論現役のレ−サ−だったはず。失礼!)

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シリーズ第二話
[琵琶湖のヨットマンは真面目な不良中年を目指す?]

ヨットをしている中年にはろくな奴がいない。だいたい休みになれば仕事から逃げ出し、船に乗って家庭から解放され現実逃避で仲間とつるむ。考えてみれば高校生が休みに連れ立ってショッピングいったり、カラオケいったりとか、暴走族の行動パターンと基本的には変わらないような気がする。自分と似た価値観や行動パターンと一緒
に居るのが何故か落ち着く。
ヨットのなにが面白いのか・・・それは狭い琵琶湖で俺の船が速かったとか、あいつに勝った、負けたとか、今度こそギャフンと言わしてやるとか、自分の風の読みが正しかったとか、俺の経験が青二才の向こう意気に勝るとか・・・また若い女性を誘って、クルージングしてバーベキューして、ティラーもったら直ぐにビール・・・・とてもまともないい年した男のするものではない。でもむかしからまともで堅物が女性にもてることは無い。どこか不良っぽい奴がもてる。
そうなんです。やはり男の魅力はそういう少年の気持ち、遊び心を幾つになっても忘れず持ち続ける男と思うんです。もてたいからではなく、結果もてればラッキーということです。
私はこういう中年版不良少年を目指す。でも基本的には「悪い奴」や「いい加減な男」はNGでマナー、約束や集合時間を守る、若い男性諸君や女性にも配慮できる大人の不良でなければならない。周りをみればそんな同輩が多いと思うんですが賛同いただけるビスカの仲間はおられますか?ビスカML参加の女性や若い男性諸君はどう評価していただけますか?やはりアホな中年の自己満足だけの世界でしょうか・・・

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シリーズ第一話
[なぜレ−スなのか…?]

ヨット遊びを大別すると、クル−ジングとレ−スである。忙しい毎日を送る我々がなぜレ−スを選ぶのか・・? たまの休み自分だけの貴重な時間をなぜせわしいレ−スに費やすのか?日々時間に追われている生活から逃れる為のヨットなのになぜ?なんで?なぜ?
クル−ジングはその点ユックリしていて静かでのんびりしている。心を癒すには持ってこいだ。青い空、白い雲、冷えたビ−ル、楽しい友達を胸に描いて人はクル−ザ−を手に入れる。夢への船出にあこがれて。
しかしこのクル−ジングは誠に厄介ですぐイヤになる。(そうでない人いるが)そして直ぐクル−が来なくなる。 ためしに『2泊3泊でクル−ジングに行かない?』と男友達を誘ってみな。絶対断られるから。『今度の日曜、2〜3時間のレ−スに来ない?』これは、即OK。何で…。のんびりしたクル−ジングが嫌われて、せわしないレ−スが何故OK//?
かなり大きくて、ちょっと重そうで、そんなクル−ジングヨットに人達が集まらなくていつも桟橋にくくったまま。どこにでもある風景。 乗り心地悪くて設備が貧弱で軽そう、そんなレ−シングヨットが毎日曜活動している、よくある話。

人は往々にしてミスを犯す。夢と現実を取り違える。もっと豪華なヨットに乗れば人は集まるだろうと。そしてヨットは大型化する。ますます人が寄りつかなくなる。ヨットはハ−バ−の繋がれたまま。本当に一人が好きで孤独が苦にならない人はそれで良いが。一日中しゃべらない(しゃべれない)状態に人はそんなに強くない。鍋料理を一人で食す人がいないように。ナイタ−を一人で見ていても面白くないように人は人を求める。海に一人でいると余計に寂しくなる(僕の場合)やっぱりワイワイと言いながらヨットに乗りたい。
〔お前がミスするからやんか〕〔あのタックが悪かった〕…などと言いながら飲むビ−ルはやはり美味しい。ボクは人を集めてくれるのがヨットだと思う。ヨットを中心に人が集まり、楽しむ。そしてレ−スがあり、クル−ジングがありパ−ティ−があり海への遠征がある。そして新しい友人が出来て行く。そんなヨットライフがボクの理想!!そんなボクはレ−ス派?クル−ジング派?

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